呼吸器科は喘息や肺気腫、いろいろな気管支炎や肺炎、結核、肺癌などを診療する広島の内科です。

呼吸器の病気について

ＣＯＰＤ　慢性閉塞性肺疾患

細い気管支と肺胞に病変の主体があり、タバコを吸う方に多く呼吸困難と咳と痰を主症状とします。肺胞に病変があると労作性呼吸困難を主症状とします。最近少し動くと息切れがしたり、風邪を引くと息がしんどかったり咳が長引くが、まあ年のせいだろうと感じておられます。放っておくと酸素を吸入しながらの生活になります。禁煙と早期の診断が必要です。

細い気管支に病変があると慢性の咳と痰を認めます。進行すると呼吸困難も出てきますので早い診断が必要です。いずれも胸部レントゲンや肺機能検査をして診断します。

睡眠時無呼吸症候群

いびきがひどく昼間にすぐ眠たくなる、寝ているときに呼吸が止まるといわれた事がある人は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。太っていて首が短くあごが小さくのどの奥が狭くて浅いという体型的な特徴があります。

診察を受ければ検査をした方が良いかどうかが判断できます。検査は自宅で日ごろと同じ生活をしてもらって、一晩機械をつけて検査します。

睡眠時無呼吸症候群と診断がつくと、ＣＰＡＰという鼻から空気を送り続け気道が閉塞するのを防ぐ機械をつけて毎日睡眠を取ることになります。ＣＰＡＰをつけて寝ると無呼吸がなくなり、昼間の眠たさがなくなります。

インフルエンザ

インフルエンザは確定診断をすると特効薬があり、比較的軽症で済むことが多い疾患です。インフルエンザに感染して発熱後検査が陽性になるのは、通常12時間で50％、24時間で80％です。当院では感度の高い検査(増感)を使用しており、4時間で50％、8時間で80％陽性に出ます。早期に診断でき症状の強い時間を短縮できます。

インフルエンザワクチン

予防接種は「予防接種法」に基づき市町村が実施する定期接種、患者さんの判断で受ける任意接種があります。
インフルエンザワクチンは2015～2016年のシーズンからA型2種類、B型2種類の4価のワクチンになりました。これに伴い接種料は当院では任意接種が3300円に、65才以上の高齢者の定期接種(広島市)が1600円になりました。

マイコプラズマ

咳が強く肺炎を起こしやすい感染症です。以前はオリンピック開催の年に流行すると言われていましたが、最近ではいつでも流行しています。通常の抗生物質が効かないため 確実な診断が必要です。当院ではインフルエンザの検査と同様感度の高い検査が可能です。

肺炎球菌ワクチン

肺炎の原因の40％が肺炎球菌だと言われています。接種すると約5年間効果が持続します。65才以上の高齢者、65才未満でも慢性の呼吸器疾患や糖尿病のある患者さんには、接種が勧められます。2013年10月から国の定期接種が行われるようになり自己負担4600円、公費負担3651円になりました。対象者には市から通知が届きます。原則的に65才時の接種を行う制度です。この制度ができた時に65才を超えていた人に接種をするために、70才、75才・・と５才ごとに接種の対象になります。5年間かけて2018年度までに1回だけ定期接種の対象になるという事です。今年70才になる人が、今は元気だから75才になった時に定期接種を受けようと思っても75才になった時には定期接種の対象にはなりません。対象でない年令で接種を希望される方には任意接種を7020円で接種しています。ご希望の方は予約をしてください。